GPAは真面目に大学で学んでいるかの目安
大学でGPAという言葉を耳にしたり、数字をみたりすることはあるのではないでしょうか?
GPAは(Grade Point Average)で米国で一般的に用いられていた成績の評価制度授業です。授業毎の成績を5段階で評価して学生が、全履修科目にわたってその学生の成績を平均するとこのくらいになるという指標です。良い成績をたくさんとると上昇し、不可や可が多いと低くなります。例えば半期ですべての成績で秀をとると4.0、ほぼ休退学を考えているような学生でないと想定にしにくいのですが、すべての単位を落とした場合は0.0となります。
つまり最高値が4.0で最低の場合は0.0ということになります。
大学はGPAをどう評価しているか
Fラン大学で学生を評価する場合、成績が良い学生ほど素直で真面目である傾向が強いです。頭が良いのに底意地が悪いとか、ひねくれものなどはあまりいません。GPAは今のところ以下の目安として使用されます。
・成績の順位
・授業料免除や奨学金継続などの判定基準
・普段真面目に授業を受けているか
・ゼミ配属の時の判断基準
・退学勧告への判断基準
・他大学の大学院に転入時の資料
日本でも最近ではほとんどの大学が取り入れています。米国ではGPAが2.0以下の場合では退学勧告をされたり、3.5~4.0の場合は有利な就職が期待できるなど重要視されます。
日本の場合は外資系の会社に就職する時や主にアメリカの大学に留学する等でなければGPAはあまり重要ではありません。最近では他大学の大学院に入学希望時などに参考にされる場合があります。
GPAの算出方法
現在の大学の成績は下の表の様に5段階に分かれていて、科目の中で優秀な成績を収めた学生は「秀(S)」とう成績をつけられます。大学によってはこのほかに「放棄」という成績もあります。大学の場合は建前として15回の授業の内、5回以上休むと「放棄」扱いとなり、不可と同様に単位が認定されません。
授業にでなくても試験だけできればOKとか実際は担当する教員によって結構変わるので授業を受ける場合はどこまで休めるかを確認するべきです。
点数 | 評価 | GP | Fラン大の学生の場合 |
100~90 | 秀(S) | 4.0 | 超優秀 |
89~80 | 優(A) | 3.0 | 優秀~普通 |
79~70 | 良(B) | 2.0 | 不真面目 |
69~60 | 可(C) | 1.0 | 勉強する気なし |
59以下 | 不可(D) | 0 | 論外 |
GPA=(秀の単位数×4.0+優の単位数×3.0+良の単位数×2.0+可の単位数×1.0+不可の単位数×0.0) ÷ (総単位数:不可の科目も含む)
GPAは大学によって少しずつ異なりますが、多くの大学は上記の式で計算しています。成績によって取得したGPを単位数で掛け、足し合わせます。それを総単位数で割るのがGPAです。注意しなければならないのは、不可の単位も分母には含まれてしまいます。
下記の表は、GPAを学生毎に算出した例です。大学の科目は2単位が多いので、1教科の単位数を2として計算すると総単位数は6になります。
学生Bは(3.0×2.0+2.0×2.0+1.0×2.0)÷6単位=2.0となります。良や可が多いとGPAは低くなることがわかると思います。また。学生Cのように苦手教科があるものの得意教科では素晴らしい成果を残す学生もいます。ただし、学生Cのように弱点があり、不可の科目が多いとGPAは1.33と平均よりも低い学生Bよりもさらに低い評価になってしまいます。
科目 | 学生A | 学生B | 学生C |
教科1 | 4.0(秀) | 3.0(優) | 4.0 (秀) |
教科2 | 4.0(秀) | 2.0(良) | 0.0 (不可) |
教科3 | 3.0(優) | 1.0(可) | 0.0 (不可) |
GPA | 3.66 | 2.0 | 1.33 |
学生として望ましいの学生Aですが、実際には成績トップクラスの5~10%ぐらいなので奨学金や授業料免除などをめざしている人はまずはGPAの3.0以上はキープしておきたいところです。
GPAの3.0は不可が無く、ほとんどの成績が「優」以上の成績ということになります。かなり高いハードルに思えるかもしれませんが、普通の大学ではそうでしょう。
Fラン大学ではそれほどでもなく、人並に努力すれば不可能ではありません。15コマの授業に全て出席すれば「優」以上がつく授業もいくつか存在するので、不可が増えなければ成績上位も不可能ではありません。
日本の企業の就職にはあまり影響がない
GPAは就職にはあまり影響がありません。日本の企業はGPAはあまり馴染みがないので、参考にせず面接重視の方が多いようです。ただし、大学で全体の1/2とか1/3以上の場合は就職試験の時に学部長推薦とか学長推薦がもらえる場合があります。現在、成績順位はGPAが基準となりますので、協力な教授の推薦が欲しい場合は普段からの努力も必要となります。