人手不足と高い就職率でも採用されない学生の特徴
Fラン大学の底辺学生といえども20代前半の若い労働力です。
若いとは「安い給料で使うことができる人材」ということなので、Fラン大学だろうが欲しがる企業はあります。数年前のリーマンショック時の掲示板などを読むと当時の状況がわかりますが、本当に正社員の就職が厳しく、就職先がなかったことがわかります。
非常勤講師をしながら生活していたのがそのころなので、正規雇用と非正規雇用の違いを本当に感じていましたし、そのために今は生活のために正規雇用できる企業を選択しています。
正社員になると企業はそう簡単にはクビにできません。よほど業務上の横領をしたとか、勤務態度が不良であるとかでなければ、解雇は躊躇してしまいます。
本音では非正規で雇用したいのでしょうが、それではやはり定着率が悪く、まずは人手不足のために正規雇用をしようとする流れにあります。
ただし、やはり私のようなオッサンだと次の就職先も限られてくるので、売り手市場となっているのは、若年層が対象ということでしょう。
正直ほっておいても企業は人材を欲しがっている状況なのでFラン大学の特に底辺学生でも採用してくれる企業はあります。
不採用を繰り返す学生
ところが、Fラン大学をなめてはいけません。大抵の学生はどこかに採用されるのですが、何回就職試験を受けても不採用になる学生がでてきます。
落ちてくる学生をみると、ああこいつらならしょうがないというような学生です。こういう時は、不真面目でやんちゃな学生でも、元気がよかったり明るかったりするとどこかに引っ掛かります。
一番採用されないのは、コミュニケーションがとれない学生です。こういう学生は無駄にプライドが高いくせに、他人と話がうまくできず、客観的に自分の評価ができない人間です。アドバイスで否定的なことを言うと、ムキになって反論してきたりします。
能力が高ければ別ですが、元々がFラン学生なのでそれほどスペックが高いわけでもありません。彼らの言い訳の多くは、「自分のことを相手が理解できなかった。」です。お前のことなんか教員も理解できてないよ…。
二年以上の留年生は要注意
普通に四年生で就職活動を始めた学生が不採用を繰り返す場合はコミュ障が多いのですが、それとまた違うタイプとして不採用になりやすい学生がいます。それは、留年を繰り返している学生です。
一年ぐらいの留年であればまだいいのですが、二年以上留年している学生はやはり高確率で就職試験を失敗します。20代前半のころの対人能力の向上は目覚ましく、留年学生といえども対人関係に難があるわけではありません。学生生活に適応できず、一年とか半年講義にでないとかで大幅に単位を取得できない学生だったりします。
どちらかと言うと、いろいろ経験している分、コミュニケーションがとれない学生よりも留年した学生の方が好印象な気がするのですが、結果がでません。
面接で何故留年したのか説明できていないのか、その辺は定かではないのですが、次々に不採用になってきてしまいます。
結局、親の知り合いを頼って縁故入社するとかのパターンが多いです。どちらかというと零細な会社が多く、大学を卒業する意味があったのかわかりません。
現在の就職活動は非常に売り手市場です。この先何年続くかわかりません。もしFラン学生の関係者がいたら、留年せずに、早めに就職先を決めるように勧めるべきです。