短気で気分屋の上司はとても面倒なものです。日によって同じことでも対応が変わり、ある時はそのままスルー、ある時はネチネチとどうでもいいことを指摘して、修正が自分の思う通りにできないと不機嫌になります。
普段からミスが多い年下上司氏は、基本的には仕事上のミスについては寛容です。連絡ミスや指示ミスはほぼ毎日と言っていいほど繰り返し、書類の締め切りもほとんど守られない社会人失格の様な人間ですが、何故か課長格のままで降格などはされません。
ダメ人間の典型ですが、上司に媚びへつらい今の地位を維持しているのですが、グループ全体が私を含めてほぼ社内ニート化してしまっているので、誰が課長をしても同じだと経営陣には思われているようです。
あまり役に立たない部署ではありますが、だからといってボンクラ上司を据え付けておけるというのは結局会社に余裕があるためです。
経営陣が小さなことからコツコツと、と言わんばかりに電気のオンオフにまで細かく節約を叫びだすようになると会社として末期の状態に陥ります。トイレの電灯や部屋の蛍光灯ぐらいは大幅な赤字の前には焼け石に水です。
思いだされるのはリーマンショックのころです。一から十まで細かいことまで気にしてヒステリックに経営陣はわめいていました。しかし、それで経営が好転するわけはなく、じっと耐え忍んでいたところ東京オリンピックや東日本大地震の復興需要により好景気になったことで復活しました。もしあのまま景気が戻らなかったら殺伐とした社内の雰囲気がどうなっていたことやら。
不景気で先がみえないと人はイライラをぶつけやすい人に向けます。具体的にいえば、下請けや飲食の店員、コンビニのバイトなどです。
立場が弱い人間は露骨に不満をぶつけられます。以前年下上司氏がお弁当屋さんの容器についているカスに執拗にクレームをつけたことがありました。奥様と安月給のことでケンカして、そのイライラを誰かにぶつけたかっただけのようです。単身赴任の年下上司氏は給料自体が高卒なので低く、実家の方に送る給料が低すぎると文句を言われているようです。
たまにそのイライラをこちらに向けてきそうになるのですが、私が年下上司氏よりも有能であるため、そう簡単につけ入る隙を与えません。つまらないミスをして部長に怒られ、さらにストレスをため込んでいるようです。
こういう人には近づかない方が絶対におすすめです。
景気が悪くなると多くの人が不満を持ち始めます。生活が苦しかったり未来に希望が持てなかったりすると弱いものをいじめることで憂さをはらす輩もでてきます。自分自身がこうなりたくないと思いますし、こういう人に巻き込まれたくないと願っています。