働き方改革ハラスメント-残業するな?

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働き方改革で給料が減る

最近、長時間労働をやめ、働き方を見直そうという「働き方改革」が進められています。労働効率を改善して 残業時間を少なくし、 空いた時間で家族サービスや余暇を楽しもうという動きです。
小規模の企業ではまだ浸透していないでしょうが、大企業から中堅の企業に関しては、あまり 過重労働にならないようにということで様々な対策がなされています。
長時間労働が当たり前であったTV業界や建設業界でも、労働時間を制御し、適切な時間で働けるように会社の仕組みを変えようとする動きがあります。
無駄な労働時間が無くなることは結構なことなのですが、万事OKということにはなかなかなりません。

残業が減るということ


残業が減ることは喜ばしいことですが、反面、基本的に給与が減ることになります(ブラック企業は除く)。残業代を生活給として最初から想定して生活をしている場合は、残業代が減る分をどこかで補填しなければなりません。残業をしないようにとは言いますが、それとセットになるべきの労働効率の改善は実はあまり進められていないのが現状ではないでしょうか。つまり、日常の仕事量と能率は依然とまったく変わりないのに、残業はしてはいけないという状態になっています。営業時間中にのらくら仕事をして、5時を過ぎてから、本来やるべき仕事を始めだし、その時間残業して帰る。そんな社員もいます。 実際に女性の庶務担当の社員がのたまっていました。そうしないと基本給だけでは給料が安いので、残業がどうしても必要なのだと。

大きなフロアだと意外に目立つのですが、小人数のオフィスでもお互いのパソコンが見れない状態であれば、実際は何をやっているのかよくわかりません。ところが働き方改革を進められ、基本的に残業はしないようにと言われています。しかし効率は変わらず…やることは減らないので一部社員にそのしわ寄せがいっているようです。残業をするには残業申請の用紙を提出し、上司の了承をもらってすることに会社の規約にはなっています。

効率低いのにそれ改善しないでどうするの?

上司はさらに上の管理者から、部下の残業を少なくするように言われます。仕組みは全く改善されないのです。残業申請をすると、受け取ってくれはしますが、とってもいや~な顔をされます。本当はサービス残業にしてほしいのでしょう。
あんたがもっと能率的に仕事を指示してくれりゃ少しは残業減るけどねと思いつつ提出します。

残業しないで私生活の充実をと会社は建前を言いますが、要は人件費を削減したいというのは従業員に見透かされています。仕事の効率化は進めてくれないのに残業はするなという雰囲気をつくってくる上司達。
満足な報酬がもらえない不満をどうすれいいのか…
社員のことを考えていると言いながら結局社員の満足度は下がっていく。
こういうことを社員に押し付けるのを働き方改革ハラスメントと言えるのではないでしょうか?

副業OKというホワイト企業

さらにホワイト企業は給料が不満であれば副業OKだと言います。要は今の給料が気に入らなければ、副業で補えということです。本当にこの流れが正解なのでしょうか?社員が満足できるような給与を払うことができずに、満足できなければ他からもらってくればよい。そんな考え方が普通になったら能力がある人はいいのですが、特別な技能を持たず、特別な報酬を得られない人たちは低収入でがまんしなければならないということになる可能性が今後高まるということです。

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