人は自分の記憶を書き換えてでも身を守る

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人の記憶はあやふやです。正確なディテールを本当に細部まで覚えている人はまれです。
誰かに面白い話をした時にあまり受けなかったりしたら、少し大げさに話を盛ったりしませんか?それでみんなが大うけすると今度はその盛った話を真実だと思い込む…。大げさにした話ならいいのですが、さらに新しくエピソードを付け加えたりします。
仲間内のバカ話ならいいのですが、仕事でも同じようなことをする人間がいます。こういうのが上司だと本当にやっかいです。

どうしても自分の指示忘れを認めない

部長から年下上司に以前に頼んでいた仕事がまったくできていないことがわかり電話でかなり怒られたようです。どうも私に責任を押し付けたいようで、私に頼んだのに忘れていたことにしたいようです。

「〇〇やっておけって言ったよね?」「聞いていないです。」
「確か上司からこういう指示がでていたはずだ。」「指示はでていません」

「そんなはずは無い。忘れないように君にメールで転送したはずだ」「それらしいメールがありませんが。いつ送りました?」

「覚えてないけど一か月くらい前だと思う。メール消してない?」「では、年下上司氏の送信メールを確認しましょう。」
「…見つからない。でもメールは送信したはずだ。」(はぁ…。)
ちなみに部長からの年下上司氏への仕事の要求に関してはメールは残っていました。それから、まったく反応した形跡がありません。
「承知しました。」の返信メールさえしていません。
「おかしいなあ?口頭で指示したんじゃなかった?」と今度はメールではなく口頭で指示をしたのではないかと言い出しました。

結局、年下上司氏は部長へ電話して、「確かにお願いしたのだがうまく意図が伝わっていなかったみたいです。」と私が聞き間違えていたかのような言い訳をしていました。

必ず記録を残すのが最善策、それでも認めない人も

かなり腹立たしいのですが、ここまではっきりしていても毎回言った言わないのうやむやで終わりになることが多く、ストレスが非常にたまります。
思い違いは誰でもあります。日常生活でのささいな出来事であれば特にトラブルもなく終了することがほとんどですが、仕事の場合はちょっと違います。
トラブルを解決できなければ余分な費用がかかりますし、上席の人間から怒られることもあります。解雇までいく場合はまれだと思いますが、役職の降格ぐらいは十分ありえる話です。
そのため、どうしても責任のがれのために「自分は悪くない」と言う風に立ち位置をもっていきたがります。無責任な人間ほど責任がある立場に関わらず、自分が確認しなかったのではなく、指示した人間がきちんと理解をしなかったと言いたがります。

印象操作に要注意

トラブルが収まり、物事が解決した場合は原因追及をして、同じようなトラブルを回避しなければなりませんが、大企業ならばともかく、中小企業にそれを分析できるような人材はほとんどいません。
そのため、あいまいな記憶で段々と風化し、当の本人も当時は自分の指示ミスと自覚していたかもしれませんが、いつのまにか自分以外の誰かが悪いと言う風に記憶を上書きします。
上司の身勝手な印象操作により不利な立場に追いやられることもあります、
仕事でミスした時は、かならずメールや議事録、少なくともメモを残すようにすることで原因が追究できますが、自分に都合がいいように記憶を改ざんしてしまう上司だと最悪です。みなさんもトラブル時の上司の対応をよく観察しておきましょう。

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