借金を頼まれるのは見下されているから
友人や知人にお金を貸したことがありますか?
私は、会社関係で知り合った人間にお金を貸したことがあります。
金額は40万円です。当時貯金もそんなに無かったのですが、会社関係の知り合いのAさんから、お金を貸してくれないかと相談されました。
Aさんは、東南アジア出身の方と当時結婚していましたが、自分の国に帰ったまま日本に帰国できないので、お金を送付して欲しいと頼まれたそうです。
A氏は当時勤めていた会社に第三者に確認にくる会社に勤めていました。説明が難しいのですが、飯島氏に良くない報告をされると会社的にまずい状態になると理解してください。
できれば友好的な関係を続けたいというのが会社の方針で、あまり敵対関係を続けるのは良くないと考えました。最初は10万円ぐらいだと言っていて、そのくらいならまあいいかと考えていました。
ところが話を進めて行く内に、自分の国にいる奥さんが、Aさんではなく誰かの子供を妊娠したとのことです。話し合いをしたところ、堕胎費用も必要になり、他にお金が必要なので、全部で40万円貸してくれと言うのです。
少し悩みました。さすがに40万円は大金です。すぐ返してくれるのならいいのですが、返せるのは3年後にしてくれと言います。
当時はリーマンショックの前で好景気が続くのではと言われていた時で、給料も上がっていくであろうからまあいいかと考えてしまいました。
どんなに少ない借金でも借用書を書いてもらおう
借用書は書いてもらいました。書いてもらってなかったらどうなるかわかりません。
その後、リーマンショックにより世の中は不景気になってしまいました。
Aさんは正規社員でしたが、会社から時給で給料を支払う契約になってしまったそうです。(現在は通常雇用に戻っています。)
当時の不景気は底なしで、いつ終わるともしれない閉塞感に包まれていたのを覚えています。
もちろん3年後に返してくれるはずもなく、仕事は当時勤めていた会社と関係し続けたので、いつももう少し待って欲しいと言い続けるばかりでした。
口では本当に感謝している。何があってもお金を返すと言いますが、中々お金を返してくれません。その割にはプライドだけは高く、Aさんの会社の同僚に借金を知られるのは嫌なようで、私にしきりに口止めをお願いしてきます。
借金の全額返済まで後何年?
ダメな人間だなあ‥‥正直そう思いました。
リーマンショックのころには、投資にも失敗し、本当は借金をキチンと返してもらえればもう少しましな生活ができたはずですが、不況の折、Aさんも収入が少ないらしく、お金をまったく返してくれません。
飯島さんが私からお金を借りるときの言葉を思い出します。
「サラ金で借りると金利が高い。だから貸して欲しい」と。
要はまともに返済する気がなく、私であればのらりくらりとかわせると考えたのでしょう。こういう人間とあまり付き合ったことがなく、自分の経験の無さが悔やまれます。
本来返すはずの3年を超えて一円も返済してくれず、仕事の付き合いは続いているため、月に何度も会います。そうこうしている内に、景気も若干回復傾向になり、Aさんの収入も安定してきたようです。ようやく、余裕ができた時に返すと言い始めました。
まずは一万円口座に振り込んできました。一万円…しかもそのあと半年間音沙汰無しです。いったい何年かけて全額返済するつもりなのでしょうか?
世話になった、必ず全額返すと言います。おそらくこのまま関係が続くので、Aさんも完全無視はできません。
戻ってこなくてもいいのなら
人にお金を貸すときは戻ってこないと思って貸すようにと言われますが、本当にその通りです。
最低な人間はそこらにたくさんいます。もう二度と他人にお金を貸さないように心に誓いました。
借金を申し込まれた皆さん、どんなに親密な関係だったとしても借用書は絶対にとりましょう。銀行で借りればいいのです。それをしないまたはできないのは何か理由があるからです。うやむやにされないように。
借金を申し込んでくる人間はあなたを見下しています。それでもお金を貸しますか?