報連相は自分の身を守るための手段だ

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ボンクラ上司の下で働いているとまとめて捨てられかねないのだが、いくら社内失業中という部署であっても多少は事務仕事は発生する。
一応海外事業の担当なのだが開店休業中であるため、月に一度海外出張があるかないか程度である。
社会人は「ホウレンソウ」という言葉を聞いたことがあるだろう。ホウレンソウは野菜ではない「報告・連絡・相談」の略で、上司に向け必要な情報を伝えることと心がけることに使われる標語である。
「報連相」に基本的にさほどの効果は無い。私の年下上司氏のような人間が上司の場合は特にそうだ。あまり頭の出来が良くなく、情報の呑み込みも遅いでの報告しておいての仕事の進捗にはあまり役に立たない。さらに無責任上司は自分の都合の良いように記憶を書き換える。
もちろん自分が怒られないためである。報告書が締め切りを過ぎる、文章が幼稚、物事を人並に理解できない。それが原因となりトラブルが発生した場合は「指示通りに仕事をしなかった私」のせいにして責任を押し付けようとするので、自己防衛のために「報連相」は重要である。
残念ながらポンコツ上司の部下についてしまったみなさん。メモを取ろう。議事録をつくってサインをもらおう。記録が残るメールを送っておこう。
それがみなさんを助けることがあるのだ。人間は忘れっぽい生き物だ。怒られることがわかったら余計に忘れる。本当は忘れていなくても忘れたフリをするのがあなたの上司であり、私の上司であるのだ。

上司はアナタの味方ではないかも

仕事で不手際があった時、クライアントにクレームを付けられた時、上司は何を考えるか、「めんどくせー部下に責任押し付けちゃえ。」なのである。もしかしたら島耕作みたいなすばらしい上司がどこかの会社にはいるのかもしれない。ファンタジーの世界でなら存在するであろう。もしかしたら妖精かもしれない。
中小企業の上司には自分の責任を少しでも回避しようとする人間が多い。なぜならば、失敗は出世を閉ざしてしまうからだ。

私の上司の年下上司氏はよりどうにもならなく、自分の責任であることを極端なまでに避けようとする人間だ。全社員向けにメールが配信され、いついつまでに対処しなければならない事も大抵実行しておらず、注意されると「そんなメールをみていません」とまずは条件反射で答える。
「あーあ、また始まった。」と私は思うが、部長によりメールアドレスを再確認させられると「あ、メールがきてました。」なのである。
親会社は一部上場企業であり、働き方改革を推進しているホワイト企業なのだが、中身はこのような状況である。
B to Bのために固定客がわが社の見積りで満足している間はなんとか維持ができるのだが、10年先、20年先にどうなっているかは見通しは暗そうである。

クライアントだって無責任

会社の場合はまだマシなのであるが、クライアントとの打ち合わせの時には、議事録が必須である。言った言わないは記録がないと日常茶飯事である。
「俺はこんなこと了承していない。」といくら言い張っても議事録にサインがしてあれば、少なくともそれを交渉の材料には使える。
金銭がからむことなので、少しでも支払いを少なくしたい先方と、かかった費用は回収したいこちらとで争いが生じるのやむを得ない話なのである。
クライアントはこう思っていたが、こちらはこう思っていたでは下請けの方がどうしても立場が弱い。押し切られてしまうのだ。

メモを取ることで、反対に自分のミスであることがはっきりしてしまうこともある。だが、それよりもメモを取り続けること、文章にして相手と双方で了解しあいながら仕事を進めた跡を残すことはとても重要なことである。

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