社内失業(社内ニート)で我慢する理由

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今日も朝出社し、メールを一通りチェックしたらそのあとからもう仕事が無い。社内失業中の我が部署は特に期待を持たれずに本日も順調だ。順調に何もやることが無い。

社内失業中といってももちろん肩書や所属が全く無いわけではない。事業開発グループの一部で海外事業開発の要員である。だが、その海外開発が駐在員を派遣しているのだが、ビジネスがまったく進んでおらず我々は半年以上前から大した仕事が与えられていない状態である。元から無能だったとは自分では思いたくない(無能かもしれないが)。

できるものなら仕事をしたい。寄せ集め部署ということで工場に併設している事務所の一部を間借りしている。業界は景気が良いので工場はとても忙しい。内勤の管理者か管理者に近い業務をしている人たちは働き方改革の推進により残業を制限されている。そのバランスに耐えられなくて何人かが抑うつ状態になっているのだが、経営陣は見て見ぬふりをしている。
仕事がありすぎる部署と社内失業状態の部署、どちらがいいか。

つらい部署になるかどうかはババ抜きなのだ。ジョーカーを引いていしまった担当者は全ての責任を負わされる。管理者か管理者であるかは関係ない。そこがつらいところだ。顧客から製品が間に合わないとクレームを入れられても資材メーカーからいつまでに納品させてもらいたいと言われても管理者ではない単なる担当者の場合は全く権限が無い。
どんなに納期を急いでくれと言っても工場長は工場内の社員の残業が増える方を嫌がる。働き方改革によって残業を抑制しなければ、経営会議でやり玉に挙げられるのは自分なのだ。

注意喚起はするが具体的な指示はしない上司

「顧客(メーカー)には【上手く】言え(ごまかせ)。」
過去に担当していて私も何とかしてくれと上司にお願いしても繰り返し言われた言葉だ。上司から言われた言葉で一番いらっとする言葉だ。
何も具体的な指示が無い。「上手く」いかなかったら上司の指示通りに動かなかった部下のミスである。「上手く」いったら上司の指示が適切だったから。
失敗したときには「だから最初に言ったじゃないか。なんで上手くやらないんだ!」
(あんた、具体的な指示何も言ってねーだろーが。)

途中経過を報告しても上の空、もう後に引けなくなって社外からクレームが入った状態でようやく人のせいにしながら対応を考える。
クレームは経営会議まで報告されず、対応した経費や人件費がかさむのみだ。クレームの担当者はみんな疲れ果てるが、根本的な部分が改善されないので同じことを何度も繰り返す。
B to Bのため、大会社から安定的に仕事を請けることができているので、大赤字にならなければあまり問題視されない。いまの経営陣も結局おなじような指示をして、出世してきた人が多いのだ。改善することは自分がやってきたことを否定することと同じなのである。

以前はそれでも部長ぐらいには出世できた。いまでは部長職そのものの数を減らされ、実質的な管理職でさえない。残業が申請できるが、部長職になるほど残業削減の命令がさらに上の上司からかかるので、自分から残業申請など到底できなず、ほぼサービス残業である。

毎月の生活が何とかなるくらいの給料はもらえている。大卒のため、給与水準は他の高卒の人たちよりも若干多めにもらっている。
会社は今度リーマンショック級の不況がなければつぶれはしないだろう。ホワイト企業の顔をし続けたいのでリストラは当分先だ。
下手に忙しい部署に回されるよりも社内失業を選ぶ方が気が楽だ。

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