努力の大切さと無駄な努力と

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Fラン学生は努力を嫌う。習得することに時間がかかることや地道に何かを学ぶことをとにかく嫌がります。ボタン一発ですべてが解決するような安易な方法をとても好みます。
この努力が嫌いなところはどこからきているのでしょうか。
やはり中学、高校での勉強のしなかった経験が問題ではないでしょうか。よほど素行が悪くない限りは高校も退学まではしないのでしょうし、単純に勉強ができないだけでは、見捨てるわけにはいきません。どんなに勉強ができなくてもどんなに学習能力に障害があったとしても授業にでてくる学生を退学にすることは中々できないようです。もちろん犯罪を犯したとか、そこまでいかなくとも暴行事件を起こしたとかそういうたぐいでは退学もあり得るのでしょうが、単純に授業にはなんとかでてくるもののとてつもなく勉強ができない学生の場合は目をつぶってせめて高校を卒業させてあげるといったことが一般的の様です。

そこまではいいのですが、何故大学まで推薦させてしまうのか…勉強を真面目にしたことがない人間に大学教育を受けさせる必要があるのかと思います。
当然例外はあり、何百人に一人は勉強の面白さに気づき飛躍していく学生もいないわけではありません。
勉強しろと言い続けても何もせずにテスト前だけ問題の解き方を教えてくれと学生がきますが、基本的な学力が低すぎるので直前ではどうにもなりません。
将来が心配になるほどの学力が低いFランク大学の学生も二通りに分かれます。

・本当はできるのに不真面目で勉強をしない学生
・真面目に勉強しているが理解できない学生

上の二つは試験ができないという点ではあまり変わらないので、見落としがちなのですが、将来的には大きく差がつく可能性があります。
不真面目で勉強をしないタイプは、正直言って不愉快ではあるのですが、実はやればできるタイプであり社会にでれば対応できる学生です。学生時代はダメだったど会社にはいったら伸びるタイプというべきでしょうか、実践の方が向いている学生です。
Fランク大学に入学してくる学生の中で成績が悪いと言うことは、日本の標準的水準のなかでもかなりマズイレベルにあたるのですが、本当はやればできるのにやらない学生は何かのきっかけで爆発的に能力を発揮することがあります。
その瞬間に立ち会ったり、就職した社内で評価されていくのを目の当たりにすると大げさではありますが、人間の可能性は無限であると感じさせます。

何度指摘しても理解しない学生

気の毒なのが勉強しても全く理解できない学生達です。Fランク大学で勉強に対してトンデモエピソードを残すのがこちらのタイプです。授業には比較的前の方に座り、教員の話も聞いて理解しようとしているのですが、計算問題などは何度も同じ間違いを繰り返す。間違いを指摘するとそのときは「あ、そうか。」といってわかったフリを繰り返しますが、試験になると結局ほとんどできない。
真面目なだけが取り柄で勉強に対する能力が著しく低い学生をどうするのか。Fラン大の学生で本当に対処しなければならないのはこの場合です。
さらに特徴的なのは、こういう学生は一般入試による試験ではなく、学力が関係ないAO入試や推薦入試での入学がほとんどです。

会社に入社しても長続きしない

今のところ空前の人手不足と一部業界の活況により、ほとんどの学生がどこかの会社の内定をもらえます。
努力してもできない学生は、大学に送り出してしまえば後は知らないとばかりに高校から押し付けられた形になっています。大学でも本当はどうにもならないのに卒業させ、社会に送り出す以外に方法はありません。しかし、活躍できるのは少数で高い確率で早期退職してしまいます。
彼らに対して何か対処することができないのか、考えなければならない時期がちかづいているのではないでしょうか。

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