Fラン大学こそイメージが大事!

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東京大学や京都大学、早慶といった有名大学は知名度も十分なので、優秀な学生が集まってきます。私立大学の場合は付属高校の推薦入試やスポーツ推薦などもあるので、必ずしもすべての学生が優秀であるとは限りませんが、スポーツ推薦で入学した学生は当然のごとくスポーツで大学のユニフォームを身に着けて好成績を残すことにより大学のイメージアップ、知名度アップの役割をにないます。

地方のFランク大学の場合は知名度がかなり劣るので、どうしても大学の所在地周辺に限られる場合が多く、特殊な学科でなければ正直言って理系でも文系でもあまり関係がありません。Fランク大学は予備校などで大学を模試などの偏差値で入学可能な範囲を分類し、Fランク以下の大学をさします。Fランクとは入学者の偏差値がいくつであっても半数の学生が入学可能な大学ということです。
BF(ボーダーフリー:計測不能)の大学に位置づけられるのがFランク大学です。MARCH以下の大学は全てFランク大学だと極端なことを言う人がいますが、少なくとも模試を受けたりした時に偏差値が40ぐらいの人はFランク大学よりもいい大学に入学できる可能性もあります。

私が就職事務でお手伝いしている大学の学生と雑談をしている中で、模試の話題がでたことがありました。予備校などが行っている模試を高校時代に受けたことがあるか尋ねたところ、5人中1人のみが経験があるだけでした。他の学生は大学の受験レベルを知らず、なぜ自分が入学している大学を選んだのか、どのレベルなのかもよくわかっていないようです。恐ろしい話ですが、入学している学生が自分の大学が最底辺のFランク大学であることが理解できていないようなのです。
あまりの無知さにちょっととまどってしまい、それからの何を話したのか覚えていないのですが、そりゃこの程度の学生しか入学してこないからFランクといわれてしまうよなあ、と学生達に気づかれないようにため息をつきました。
普通の大学に入学を目指すのであれば当然の様に受けるはずの模試でさえ受けずに大学に入学しようとする感覚にはどうしても理解できないものを感じます。

彼らが大学になぜ進学しようと思うのか?高校の教員による指導もかなり大きいです。高校の教員は、少なくとも大学の教育学部を卒業しているはずで、教員本人の能力もそれなりなはずです。なので自分の教え子たちがどの程度のレベルであるのか把握しているはずですが、どうしようもない学生も大学に送りこもうと画策します。
Fラン大学に入学させる学生の保護者は様々ですが、最終学歴は高卒だったり、高校退だったりします。彼らからすると、大卒の方が給料がいいことを働くうちに気づいてしまいます。自分は大学に入学できるような状況ではなかったから自分の子供にはとりあえず大学に入学させよう。なんて考えてしまいます。東大や早稲田は難しいけどそれ以外の大学だったらどこでも同じだし大学なんだから入学は難しいんじゃない?大学と名前がついていればどこでもかわらないんじゃない?…無知とは恐ろしいもので、こうやってFラン大学に学生が集まってきます。まずはここは大学なんだというイメージ戦略が大事なことです。加えて、楽しいキャンパス生活が送れるとか、就職率が高いとかのイメージ戦略が重要でしょう。新聞やTVで特集が組まれるような課外活動をしていたらより好印象です。
とりあえず、何もしらない人間を大学の入り口まで呼び込まなければなりません。それがイメージ戦略です。

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