大学生の懲戒の仕組み

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カンニングがばれたら停学で単位はく奪

大学では、当然ですが学生がアホなことをした場合にはペナルティがあります。大学生はFラン大学でなくとも思慮が浅く、刹那的に生きている人種でもあるので時に世間の常識から外れたことをしてしまいがちです。
どうしても単位が欲しい時などカンニングをしてまで試験で点数を取りたいのはわかりますが、少なくとも努力はして欲しいものです。

私が先日まで非常勤講師をしていた大学でもカンニング騒ぎがあったそうで。
後期の本試験でカンニングペーパーを使用しているところを試験監督の教員にみつかったそうです。見つかった学生は留学生です。

カンニングが見つかったら状況調査

カンニングが現行犯で見つかったらほとんど言い逃れができません。
その後の対処は各教職員の判断にゆだねられます。
意外に多いのは、その単位だけ不可とする場合でしょうか。
その講義の担当教員でない教職員(例えば助教など)が担当の場合は結構厄介です。おそらく担当教員に相談の上でということになるのでしょうが、手続きがめんどくさいです。私の場合は、怪しい学生の近くに行ってしばらくその場に佇むなど、つまんないことするなよーっと無言の圧力をかけます。

あきらめたように試験時間の途中で答案を提出して教室を出ていきます。
当然ほぼ真っ白…

こちらの邪魔にも負けじとカンニングしようとする学生もいます。
なぜか自分の悪事はばれないとでも思っているのか、完璧に隠しとおせていると思うのか…。バレバレの状態で見つけられると底辺学生はすぐに挙動不審になります。
笑ってしまうのが、この状態でもこれは自分のものではありません!なぜかここにあったのです!といいだした学生です。こんな底辺学生は社会にだしてはいけないと思いますが、こちらも人間なので機嫌の悪い時もあります。

正義感と悪ふざけとその時の気分により、対処は変わります。教授に頼まれてしかたなく試験監督をしている場合は、その教授に取り入れたい場合は、その場でやめさせるぐらいにしておきます。あまり関係が無く、ただ試験監督業務を押し付けられている場合は、ちょっとだけ問題を大きくしちゃおうかなあ~なんて思ってしまいます。
カンニング行為は、犯罪を除けば大学の中ではかなり悪質な行為とされているので、厳罰処分です。厳罰なだけに、確実に証拠がなければなりません。

グレーゾーンではうやむやになるだけであり、時間も手間もかかります。
確実にしとめなければなりません。正義感からの指摘も、内心は事務方も担当の教員も舌打ちとともに「めんどくせーことしやがって。」という事態なわけです。

状況報告書の作成と教授会での懲戒決定

カンニングがばれるとどういう状況で起きたのか、学生は認めているのかなどを報告書にまとめなければなりません。その報告書をもとにその学生を停学にするのかどの程度の罰にするかを教授会で検討します。
大抵教授会は一月に一回ぐらいなので、急ぎの場合は臨時になりますしちょうどいいタイミングで行われるとはかぎりません。
そのため、裁定の結果がでるまでに少々時間がかかります。
停学の期間もあまりに長くすると下手をすると一年以上単位が取得できなくなるので、大抵は次の期が始まる前で終わるのが通例です。後期の冬の期末試験でカンニングがみつかった場合は、1月ごろが試験なので、結果がでるのが2月中旬ぐらいで 後期の単位全て不可が通例です。 停学期間は3月31日までといったところでしょう。

4月からの新学期で講義がとれないとFラン学生は、留年はしょうがないにしても、卒業できなくなる可能性が高いからです。そのため、あまり長引かせてもしょうがないので、キリのいいところで停学を終了させます。特に留学生なんかだとビザとかめんどくさそうですので。

Fラン学生用の期末試験は、彼らの学力に合わせているのにも関わらず、それをカンニングで何とかしようというのですから人間として終わっている感じの学生が多いですね。

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