会社員批判は賞味期限が短い
会社に所属している人間を「社畜」と呼んで否定するブログが最近目立っています。
「自分の好きなことで生きていこう」とか「レールが敷かれた人生は嫌だ」とかの主張が目立ちます。
私ものらりくらりと生きてきて、生活できるくらいの給料さえあれば十分だと考えているので、あくせく働く人達は「すごいなぁ」という感想しかもちません。
相当時間を残業しているのに、上司へのアピールのためにサービス残業をしたり長時間働いているのをそれとなくアピールしたりする人たちは尊敬はしないまでも、よくやるよね、と思います。
しかし、会社を辞めた人たちのドロップアウトは良かった発言に関しては、問題があると場合が多そうです。
特にブログなどで社畜といって否定しているブロガーの場合は、過激な発言や自由なライフスタイルを表現して、「こんなに自由だよ」「だれでも自由な生活ができるよ」とアピールしています。
「フリーター」という概念が一般的になったのは30年ほど前からでしょうか。景気が良い時期には、会社員になるよりアルバイトの方が年収が多くなる場合もあります。特に10代後半から20代の中盤くらいまでは手取りの年収も低く、アルバイトの方が儲かるのではないかと思えてしまいます。
好況と不況は繰り返す
2008年のリーマンショックによる不況は非常に衝撃的でした。当時韓国は韓流ドラマや韓流アイドルが全盛期であり、日本パッシング(日本をスルーする)という言葉まであったと思います。それでも円ドルが120円近くまで円安が進み、日本の金利が以上に低いことから、ある程度の好景気が期待できていた時期でした。
当時在籍した会社では、ブラジルの日系の人が働いていたのですが、もっと給料をくれる場所があると言って、転職していった直後のことでした。一年後会社にきてもう一度雇用してくれないかと頼みにきていました。会社はもちろんNOでした。
最近では、若い人向けに期間工がそれなりに月収を確保することができるようです。期間工とは、自動車メーカーや家電メーカーの工場で製作する時に時間給で一時的に雇用する人材です。
年齢給はほぼ考慮されず時間給で一定の場合が多く、定期的にボーナスではないのですが一時金がもらえる場合もあります。普通にアルバイトをするよりは格段に給料がもらえますし、繁忙期では残業もあるので短期間である程度まとまったお金が必要な場合はねらい目です。
大卒や高卒の初任給では到底とどかないような金額ももらえることからFラン学生のような知恵の回らない学生は、すぐに騙されます。
「現在」もらえている金は、未来永劫同じ額をもらい続けるはずであり、薄給で働いている社畜どもは常にずっと給料は上がらないのだ、と。期間工とは、文字通り契約期間がきまっているパートタイムであり、だからこそ給料が高いのだということに基本的に頭が悪いFラン学生はそれに気づけません。
社畜批判をする人たちは会社を辞めさせたい
社畜批判を繰り返す人達は嫌ならやめてしまえ!こんなにすてきな世界が待っているよ。と繰り返します。
なぜ仲間を増やそうとするのでしょうか。増やしたいのは仲間ではありません。自分の貯金通帳の残高です。アフィリエイトで何かを購入させたりすることで金持ちアピールをすることで不労所得が得られ、自由な時間が得られると宣伝します。ところが自由な時間があるはずのニセインフルエンサーは毎日毎日ツイッターなどで発信し、カモを見つけようとしています。
一見魅力的ですが、冷静に確認してください。そんなにうまい話はありません。