かわいそうなかんりしょく-名ばかり役職者

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名前だけの役職は悲惨?

体裁を整えるだけの役職というのがあります。
課長や部長というと役職者というのが一般的な呼称ですが、わが社ではそうではありません。重役出勤という言葉がありますが、部長以上の役職者は、勤務時間に縛られないが、残業時間もつかない、その分給料が高いはずでした。
わが社では、課長、副部長、部長の三つの役職があり、課長と副部長はほぼ同一評価です。さらに担当部長という謎の役職があり、実はこれは平社員と同じなのですが、以前部長格であり、部長職だった人間を役職なしにするのは問題があるので担当部長というよくわからない名称を名刺に乗せられるようにしたものです。
たいした権限を持たない部長職をさらに人数を減らしたことで行き場所が無くなってしまったオジサン達をどこかに収容しなければならず、その方策としてよくわからない名称をつけているのが現実です。

以前は(というかブラック企業は今でも)役職者に対して、「あなたは管理職なので残業代がでません」ということで不当に給料をさげる手法がまかり通っていました。ショップや飲食店の雇われ店長などが管理職の名ばかりで、残業代は支払われず、さらに役職手当もほとんどでないというような悲惨な現状もあったのですが、会社側は先手を打って、ほとんどの社員を管理職でないと評価してしまい、残業した場合は、残業代を支払いますよ。だけど役職手当は減らすからね。

働き方改革で効率上げるから残業はなるべくしなくていいはずだよね!

中途半端な人たち

残業ができず、役職手当もたいしてつかず…。雑談で話をした部長は100万ぐらい年収が下がってしまったそうです。
加えて、不満たらたらの私のような平社員を管理しなければならない役職社員たち。気の毒でなりません。

今は好景気とは言えないかもしれませんが、人手不足は間違いありません。
色々な職種で人手が足らないせいで、会社を維持できないケースまででています。ところが、単純な労働者には実は高賃金ではなく、非正規やアルバイトなどは生活に困らないぐらいの報酬は得られるものの、ぜいたくはできない状況が続いています。出世したい人は、必ず経験しなければならないのでしょうが、大した報酬ももらえず非常に中途半端な立場で、何か問題が起きると簡単に降格させられます。

将来がどれだけ有望か

それでも役職者にはもしかしたらさらに出世できるかもしれないという夢はあるようです。なんといっても平社員ではないのですから。だれかに認めてもらったのは間違いがないところです。実力があったからか、ゴマすりがうまかったからかわかりませんが。

私が非常勤講師を続けていた時もやはり同様で、もしかしたら専任教員になれるのではないか思っていました。
残念ながら専任教員の可能性はほぼ無いことがわかりましたが、運良く今の会社に正社員で入社することができました。出世欲がないので。このまま定年までいるのが望みです。

面倒な管理をしなければならないのにわずかな手当しかもらえず、上からも下からも煩わしい対応をしなければならない「かんりしゃ」達。
もしもこれ以上出世しなことが確定した時に、彼らはどうするのでしょうか。

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