人財と人材の違いって何?
最近の企業は、自社の社員を人材の当て字の「人財」という言葉を使用している場合があります。
人材の「材」は材料にも使われるように構成する要素というか部品のような印象を受けるためであるため、財産を連想される「財」の字を当てています。
部署名にも「人財開発部」などと使用しています。
私が今勤めている会社の親会社も実際に使っています。
「アットホーム」を売りにする社風の会社は8割がたブラック企業のように「人財」などと当て字を使うのは要注意です。
本当に気持ちが悪いです。
人財を使う経営者に限って社員を財産などと考えているわけがありません。強いて言えば、幹部役員のお気に入りだけ人財と思っているんだろうなあと思います。末端の平社員なんか使い捨てです。
会社都合で決める様々なことを「社員のため」と言いつつ押し付けてくるのが現状です。
私の会社はホールディングス形式で子会社はサラリーマン社長ですが、親会社は同族は同族の人間で構成されています。
社長のお気に入りでなければ評価されない
同族企業の場合はかなりの割合で経営者に近い人間に気に入られると出世することができます。反対に認められなければどれほど能力があろうが人財と認められないということになります。
そつなくこなせる人はいいのですが、残念ながら脱落してしまう人もいます。
働き方改革の名前の元に「社員のため」といいながら効率化し、結果的には年収が減っている現状があります。
低賃金といっても生活ができないほどでもなく、ほどよくマイルドに真綿で首を絞められるように生活が苦しくなっています。
子会社単体で黒字になった時には、その分をささやかながら社員に還元する「期末手当」と呼ばれる手当がありましたが「株主様に還元する」という社長の一言で無くなってしまいました。「株主様」お金返して!
頑張って働いてもまったく生活が楽になりません。ボーナスも儲かったら沢山もらえるのならいいのですが、設備投資や社内勉強会にお金をかけたいというホールディングスの社長の一言で無くなることになりました。
マイルド貧困という言葉がありますが、そこまででは無いにしてもイマイチ贅沢もできなければ、食費に困るというほどでもない。
社員のことを本当に財産だと思ってるの?
親会社の社長は意識高い系というか、社員の意識向上と言って訳の分からない改善活動を唐突に始めたりするのですが、それをヨイショする幹部に囲まれているため、一般の社員たちは冷めた目でみています。
なにかあるとササっと小走りに駆け寄ってペコペコしている幹部社員さん達、あーなりたくねーなあって見られてますよ。期待の若手社員たちは特に。
幹部社員たちは、若手社員が退職していくことを不思議に思うらしく、何故か理由がわからないとぼやいているそうです。せめて、我々にみえないところで媚ればいいものの、露骨に事務所の中で飼い慣らされた犬のような態度を示すんだもんなあ。
社員を人財とおっしゃる会社経営者のみなさんは、社員が他の会社に勤めている人と同じレベルの生活をしたいいう願望が一番優先順位が高いことに気づいてほしい。自分の能力を高めているように上司に見せる人間だけを優遇していると白けてしまいます。