社内失業中社員の居眠り合戦

Pocket

あーやってしまった。
年下上司氏とつい口論になってしまった。お互い社内失業者同士なのですが、居眠りはいつならいいかということでくだらない主張の張り合いをしてしまいました。
感情的になると会社の雰囲気って途端に悪くなりますよね。

きっかけはささいなことでした。年下上司氏はよく就業中居眠りをします。
我々の部署はたまーに仕事が降ってくるのですが、基本社内失業中の部署で正直一日の就業時間中ヒマを持て余しています。一部の製造業はとても好景気で工場もいそがしいのですが、よくわからない目的で創設された我々の部署は基本的に他の部署のサポートおよび開発のようなことをしています。たまーに改善案や事業提案を作って上司に提出し、大抵それは却下され、また時間をかけたフリをしながら、次の提案の締め切りがくるまでインターネットをみながら過ごす。一日がそんなことの繰り返しです。

私の所属しているグループの部長はとても忙しく、部下の面倒もおざなりというかどうでもいいという感じで、年下上司氏と私はほったらかしに近い状態です。
一日やることがなくヒマなので居眠りも当然します。わたしもたまに強い眠気を感じて数分意識を失くすこともあります。年下上司氏はガッツリ寝ます。だれがどう見てもコイツは寝ている!っというぐらい寝ています。
下手をするとスマホをタップする姿勢のままで、寝ていたりします。目が開いていたとしても自分の足元を凝視いているはずです。言い訳のしようがありません。
社内失業中の我々はそんな年下上司氏の写真を撮らないわけにはいきません。

自分自身には甘い

ところがこの年下上司氏、仕事はできないし居眠りは頻繁にするのですが、妙に生真面目なところもあり、寝ているのをからかわれるとムキになって反論してきます。人の欠点は指摘し、サボるのをかなり強い口調で非難するのですが、自分に甘いと言うか自分がどれほどサボっているのか自覚がないのか変な正義感だけは強いタイプです。
就業中に休憩時間でもないのに居眠りする方が悪いと思うのですが、「年下上司氏がまた居眠りをしている」という話をすると顔を真っ赤にして、他の人たちだって居眠りをしていると言い張ります。
たまに部長や私も一緒に車や電車で年下上司氏と同行することがあるのですが車の助手席や電車の中ではつい居眠りしてしまいます。
年下上司氏はそれだって仕事中に居眠りではないかと主張します。
はぁ…?(・・?ポカーンと言う感じでみんな聞いています。最初は全員何をいっているのかよくわかりませんでした。
年下上司氏は、運転などをしていない間の居眠りと仕事中の居眠りも同じではないかと主張します。
いや確かに勤務時間中であるけどパソコンの前で居眠りするのと電車の中で寝るのはちょっと事情が違わない?車の中でパソコンで仕事をするのは結構大変だし…。とみんな当然の意見を言いますが年下上司氏は理解しようとしません。
勤務時間中の居眠りは移動中であろうがパソコンの前であろうが同じだ!だから私をサボっているというのであれば君もサボっている。と段々ヒートアップしてきました。
いつもなら適当に話を終わらせるのですが、今回はカチンときたので「電車に乗っていて真っ先に寝るのも年下上司氏ですがね。」と言ってしまいました。

主張は平行線

それからは決着がつかない不毛な言い合いに終始します。
年下上司氏は勤務時間中の居眠りはパソコンの前だろうが、移動中であろうが全部一緒だと主張します。
私もいやみたっぷりに言ってしまいました。「年下上司はほぼ毎日居眠りしてますよ。なんで違いが理解できないの?」(あっ言ってしまった…。)
年下上司氏は学歴が低いのが結構コンプレックスらしくて勉強ができないと言われるのを気にしています。そこをつつくと黙り込んでしまします。
勤務時間終了まで後2時間あります。その間我々の周辺で気まずい雰囲気で満たされます。もちろん私も年下上司氏も黙々と仕事をする振りをしています。

30分ほど経った後、年下上司氏のほうにふと目を向けると、いつのころからかコックリコックリ居眠りしていました…。オイッ!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする