働き方改革で残業を減らす仕組みにガッカリ

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わが社は一部上場企業のグループ会社です。親会社は最近はやりのホールディングスタイプで同族経営です。工場で製作する製品と資材が主力製品の会社に所属しています。他にはホームセンターも系列会社があり、割と統一感が無いというか、儲けそうなら何でもありといった感が強い会社です。

グループの子会社はいわゆるサラリーマン社長ですが、親会社のトップまたは子会社の社長がヘマをした時などすぐに同族の人間に変えられます。
親会社の社長は意識高い系で部下を見下すような指示をするタイプで、上から目線でマウントをとりたがります。そのため、どちらかというと高卒のたたき上げというか自分よりも劣る人間を側近にしたがるようです。
私の所属している系列会社でも親会社社長氏のお気に入りは高卒の社員が多く、彼らが部長以上の職を占めています。
偉いさんのお気に入りで出世が決まってしまうので、社内にはあきらめに似た雰囲気が漂っていてあまり活気はありません。
ここにきてさらにその傾向が強まってきており、優秀な人間ほど転職していきます。パソコンを貸与されている社員は、メールで通達がありますが、毎月誰かが退職していきます。
少し前は、「お前今この会社辞めて、この先どうするの?」といった使えない社員が辞めていきました。結局は工場の協力会社(下請け工場)に勤めだしたりしていて、じゃあウチの会社に我慢していた方がよかったんじゃないの?という社員が辞めていくことが多かったように思います。

働き方改革の推進

親会社の社長の意向で、うちの会社はとってもホワイト企業です。基本的には残業代はすべて出ますし、残業を申請しても断られることはありません。
ブラック企業の勤務している人たちからすると夢のような環境に思えるかもしれません。
たしかに働くための待遇はいいかもしれませんが、給料は年々下がっていると愚痴を言っています。
ここ1~2年は働き方改革の推進のため、労務管理もかなり徹底して行っています。以前仕事を取りすぎて多くの社員が過労状態になったことから仕事の量そのものを減らすことにしています。

仕事量そのものを減らして残業を制限する。

本当であればもっと受注できる仕事をあえて受注せず、定時で終了する程度の仕事量で調整するのです。その結果、残業はほとんどなくなりました。それどころか早めに仕事が終了してしまい、工場の作業者に帰ってもらうことまでありました。
これがわが社の経営陣が考えた「働き方改革」のようです。会社の利益よりも社員の残業時間を無くす方向に向かっています。
当然仕事の受注量は減っていて利益も減ります。結果的に残業代は発生しないですし、ボーナスも目減り傾向になります。
働き方改革ってこういうこと?建前の話では高能率化を図り、今まで長時間かかっていた作業を残業しないようにして利益を生み出すとか親会社の社長が偉そうに話をしていたのに…。

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