海外渡航ができなくなってから、もうすぐ一年になります。
社内ニートである我々に部署は日々存在価値が下がってきています。
とりあえず、年下上司氏が無能であるため、あそこの部署はしょうがないとおもわれているのを幸いに、ほとんど仕事もしないのに仕事をしている振りをしています。
とりあえず後10年なんとかいまのような形でのんびりとストレスが加わらないように過ごしていけたらと思っています。
我々の部署は海外での新規事業をみつけるグループなのですが、色々な理由をつけて海外でのんびりとすごすことができたので、とてもいい部署でした。
海外での行き来ができなくなり、なんとか冬までは誤魔化して仕事をしてきましたが、そろそろなにかアピールしないとやばい雰囲気も漂ってきています。
冬のボーナスは社内では人並に評価されて、この後我々のグループは何をすべきかについて、部長から検討するように言われています。
直接言われたの年下上司氏ですので、具体的にどのような指示があったのかわかりませんが、「あいつらあんまり仕事してねぇ。」というのが経営陣にばれてきたようです。
新規事業なんて博打みたいなもので、うまくくことなどほとんどありません。
特にわが社の場合は、経営陣が意識高い系で占められていて(というか親会社のバカ殿様社長様が気に入る人材しか出世できない。)ので変に横文字を使って、エビデンスやバジェットという言葉を使いたがります。ダイバージェンスも彼らが好む言葉であるので、これらの言葉を駆使してもっともらしくパワポでアニメーションバリバリのプレゼン資料を作りこむと大うけします。
意識高い系の経営陣だからといって、斬新なITを利用した新規事業が好まれるかというとそうではありません。地味な堅実なものにしか最終的にはゴーサインがでません。普段の言葉だけ意識高い系なだけで、中身は古臭い観念にとらわれたおじさん集団なのです。
彼らの口癖は「斬新なアイディアを出せる人間がこの会社にはいない」なのですが、斬新なアイディアを提案したら「先進的すぎる」とか「不明確な点が多い」という結果で却下されます。
海外に出張いくと日本よりも遊びが増えるし、現地の食事がその人に合えば、日本で普段食べている食事よりも少々お高めの食事にありつけることが多いです。
海外の顧客から接待をうけることもあるし、さらに会社から海外手当てが通常の出張手当よりも多めにもらえることができます。
とりあえず市場調査にしておけば、日本でくすぶって周りの社員悪影響をあたえるよりも定期的に海外にだしておけば、仕事をしている風にみえるので、部長も基本にはOKをだしてくれます。
ヨーロッパやアメリカには現在はとても渡航できる状況にはないのですが、東南アジアであれば、可能性がでてきました。現時点ではビザもとりにくいのでもう少し緩和された段階でビジネスを開始できるように準備が必要です。
一流の商社などは現在でも海外出張はあるのでしょうが、我々のような中小企業では今の所海外出張はできません。
海外に行くと大抵年下上司氏と同行となるので、彼が撮影する空港でビールグラスをいれて窓ごしに飛行機を撮影したり、あまりおいしくなさそうですが、明らかに海外の食事を撮影してフェイスブックに乗せ、遠回しに「いいねをつけてくれないんだ。」といいねを強要してくることに付き合う必要がありますが、それでも海外の自由な雰囲気は退屈で安全な日本にいると懐かしくなります。
海外に気軽にいける世の中にいつごろ戻るのか…。部署変更になる前になんとか海外ビジネスが前と同じようにできるようになってほしいと思います。