FXは最近ではレバレッジ取引の代表
FXは外国為替証拠金取引（外国為替保証金取引）といい、簡単に言うと外貨（ドルや元）売買することにより、利益を得る投資です。
それって外貨預金のこと？という方もいると思いますが、日本円で10万円（￥100,000）の元本（がんぽん）があれば、それを証拠金（担保）として、その10倍～20倍の分が運用できるというのがレバレッジ取引です。
レバレッジとは、「テコの原理」のテコのことで、わずかな力で大きなものを動かすことができる投資の時に使われます。レバレッジを効かすとか、レバレッジをかけるというような表現で使われることもあります。わずかなお金を証拠金として、大きなお金を動かすことができるため、資産がなくても多額の金額分の売買ができるということです。
株式や商品先物の世界でも信用取引といって同じ仕組みの投資方法が存在します。
わずかな元でで大きな取引が可能
普通の外貨預金は10万円であれば、10万円分の外貨しか購入できません。例えば、１ドル＝100円であれば、10万円で1000ドル（＝100万円）分購入できます。FXの場合は、レバレッジ10倍の場合は10万円の元本で、10000ドル （＝100万円） の取引が可能になるということです。
わずかな資産で大きな金額が動かすことができるので、儲けも何倍にもなるし、損失も何倍にもなります。
そのため、資金管理が非常に重要になります。レバレッジを有効に使う場合には損切が最も重要です。
我慢すると報われるような気がするのが要注意
円と外貨の関係はほぼボックス相場（レンジ相場）が繰り返されます。ボックス相場とは上と下がある程度決まった範囲で上下する相場のことを言います。
なので、予測よりも逆にいった場合も大抵戻ります。そのため、損切せずに我慢を続けると意外に元に戻ります。
ところが、それに慣れてしまうと落とし穴にはまってしまいます。イギリスのEU離脱によるポンドやトルコリラなど、大きい政変が生じた場合は、該当国は収まるまで普通の参加者は手をださなくなります。プロか、自信過剰な素人（私もそうですが）が生半可に参加して痛い目に会います。
ただし、損切を適切にし、相場の流れを読み取れれば乗りこなせないこともありません。
FXで極端に大きく動くときは予想ができない場合があります。イギリスのEU離脱はまさか国民が離脱を選ばないだろうと考えていたところであったので、大きいニュースとなりました。今後、イギリスのEU離脱がどのように特にヨーロッパ周辺に影響を与えていくかは、注目しなければならないでしょう。