自分の実力を把握できないFラン学生
Fラン学生は基本的に勉強ができない。勉強ができないからFラン大に入学してきます。彼らの多くは、勉強ができないというよりも勉強をしてきていない。勉強をした経験が無いといった特徴を持っています。
高校までは勉強をしなくとも何とかなるのですが、大学にくるとそうはいきません。おそらくは高校の授業でまともに授業を受けなくてもどうにかなってきたのでしょう。
Fラン大なんて、そんな勉強のできない学生が大量にいるのですが、その中でも落ちこぼれというのが存在してしまいます。
大学デビューがうまくできず、友人も少なく、ただなんとなく大学に来ているだけの学生…大学生でいる意味がわからなくなってもしょうがありません。
そういう学生の行き先はおおむね二つに分かれます。大学に来なくなり、やがて中退や休学してしまう学生とゾンビのように死んだ目でうつろにただただ出席だけしている学生です。
最近の大学生の休学や退学理由に「起業したい」のが動機の一つになっています。大学の勉強に意味が認められず、早く一人前になりたい、起業家になりたい、とのたまいます。
意識高いのか低いのかよくわかりませんが、起業するために大学をはやく辞めて（休学して）自分の力を試してみたいと言うのです。
では、何か有望なビジネスプランがあるのか聞くと、これまた二通りに分かれるのですが、何をやりたいのかかたくなに隠そうとする学生と、今からビジネスを考える！という学生にわかれます。はぁ…。
ある学生は、ビジネスを始めます！大学の勉強にまったく意味が無いです！といって退学していきましたが、大学辞めて何をするかといえば、まず半年間、期間工をしてお金を貯めるだそうです。
- 大学辞めてすぐビジネス始めるのじゃないの？
- お金貯めてからやること考えるんなら、大学辞める必要ないじゃないの？
- 大学生起業家の方が聞こえがいいよ。
- 数年間の期間工で貯金できる金額などたかがしれているよ。
- 数年間の時間をかけるなら大学卒業してから起業すれば？
一応、すぐに思いつく上の質問を彼に聞いてみたのだけれど、どの質問もまともな答えを返してくれませんでした。Fラン大学といえどもそれなりに優秀な学生はいます。彼はその中にも入らない中途半端な成績の学生でした。
自分の将来の夢（のようなもの。具体性は全く無し。）を愛想笑いもせずに熱くかたる彼をみながら入りたての新興宗教の信者か素晴らしいビジネスプランだと教え込まれたマルチ商法を始めようとする人みたいだなあと感想をもちました。
個人的な感想は「話にならない」でしょうが、とはいえ絶対に成功しないわけではありません。だから人生はおもしろいのでしょう。
若いからいいんだ、今しかできないから挑戦するんだとと言うがこうやって何割の若者が挑戦し消えていってしまうのかと考えてしまいました。
期間工も結構厳しい世界だと聞きます。一年以上経ちますが、彼が起業したという話はまだ聞こえてきません。 あなたは彼は成功すると思いますか？