非常勤職員じゃ儲からない?大学の非常勤職員とは

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大学は常勤の教員、非常勤の教員、大学職員から構成されています。
教員は、中学校や高校と同じく大学生にむけて授業をする教員の役割と研究などを行う研究者としての役割があり、たいていの場合はどちらも担当します。

大学職員は普通の会社員の事務課と同じく、大学内の様々な事務を担当するというイメージでしょう。
一般の会社と違うのは、大学の場合は入試とか就職あっせんなどの種類があるところでしょうか。普通の会社でいうと入社をうけもつ人事部や庶務といった似たような部署もあるので、大学だから特別ということはありません。

「常勤」と「非常勤」の違い

大学の非常勤職員を聞いたことがあるかもしれません。非常勤というとところから、常勤とは違うということはわかります。
一般的には、定年までの雇用を前提とする場合を「常勤」、短期間での契約年限で雇用関係を結ぶのが「非常勤」という分け方になります。

「非常勤」だからといって、週5日8時間勤務よりも短い労働時間の場合もありますし、常勤とほぼ変わらない勤務形態の場合もあります。
私の場合は、週1~2日程度で就職関連のお手伝いを大学で非常勤職員として行っています。以前に一コマ非常勤講師を担当していたので、事務の人たちとも顔見知りが多く、時間の調整が聞くので非常にやりやすく感じています。

専門性が必要とされる場合もある

非常勤職員の場合は非常勤講師と同じく、専門的な知識が必要となり雇用される場合が多く、私の場合は民間企業に勤めていて学生の希望業界の就職状況に対応できるということでお手伝いをしています。
時給はかなり安く、相場としては時給で900円から2000あたりです。正直言ってそれで生活はできず、お小遣い稼ぎ程度です。
コロナの影響で外出制限があった時はほぼ無出勤でしたが、最近ではほぼ週1で出勤し、学生の自己PRその他のチェックや常勤の就職担当者と一緒に来年度の就職に向けての資料を準備しています。

専門性がそれほどいらない事務的な仕事の場合もあります。その時は大抵、一時的に人手不足であったりした場合でしょう。一般事務で年間の仕事がわかっている場合は計画的に常勤を雇用した方が安定するのは大学も問間企業もあまり変わりません。

ティーチングアシスタント(TA)要員の時も

TAとよばれるティーチングアシスタントにも非常勤職員として雇用されることがあります。ティーチングアシスタントとは、授業の補助や卒業研究を行う学生の研究の相談役として用意されます。学生や卒業して一時的に無職状態の人間を次の雇用まで仮の所属として与える場合もあります。
博士課程を卒業して次の職が決まらなかったり、大学教員になれない人たちがとりあえず大学に所属と言う形で大学非常勤職員として残る場合があります。
かなり不安定なのですが、次の年度には教員として雇用が決定している場合につなぎとして機能します。

最悪なのが、そのまま使い捨てになる場合です。年だけ取って博士の学位が取れていない人とか、プライドだけ高くなり居場所がみつからないケースなどもあります。次の居場所がみつからない人は、契約期限がくればそこで契約解除になってしまいます。
大学の非常勤職員といっても、紹介時にはその大学に所属しているようにふるまえるのですが、将来どうなるのかわからない場合はとても不安な地位といえるでしょう。

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