社会で通用しない人間をFラン大学に推薦する高校
Fラン大学の場合、人気が無いので下手をすると定員割れします。そうすると授業料がはいってこないので定員のほとんどを推薦入試で占められます。
Fラン大学には、勉強ができない、またはしたことが無い学生が入ってくる。かれらの勉強のしない態度は本当にある意味気持ちがいいくらいです。講義をしていても何も聞いていない。呆けた顔をして座っています。スマホを操作している学生か、寝ている学生はもしかしたらまだいいかもしれない。なかには死人の様に無表情でただただ座っている学生もそれなりの割合でいたりする。かれらは何のために座っているのだろうと講義をする側の私も思ってしまいます。
何を考えているのか本当にわからない。なぜこんな学生が在学しているのか、不思議に思い、教員同士の懇親会の時に聞いてみた。
推薦入試は、周辺の高校(工業高校含む)からが多く、指定校推薦などと呼ばれる学校から一定数入学させることになっています。時には大学定員の8割以上を占めることがあり、一般入試で入学しようとする学生まで落とさなければならない状況があるまでです。
推薦入試である程度定員を埋める方法は、Fランでは割と日常的に行われていて、学生の確保のためにはやむを得ないようです。
定員を満たすためにはしょうがない
底辺高校生を集めるしか定員を満たせないような大学運営が是か非かはここでは問いませんが、問題は高校から推薦されてくる学生の質の問題です。
どうやら、彼らはさして成績がいいわけでもなく、特に何かの能力で秀でているわけでもありません。人から推薦される能力などもっていないような学生を高校が推薦してくるのです。
まあ、Fラン大学に推薦される学生ですから、有能な能力など持ち合わせているはずはありません。中程度であればそれなりに大学生生活を送れますが、中にはホントにヤバイやつが混じっています。なんでこんなのが推薦されるの?推薦は成績がよかったり、せめて一芸に秀でているのが来るんじゃないの?と不思議でした。高校のレベルによりますが「好きな教科は?」と聞くと「数学です。」と言いますが成績は5段階だと3で真ん中くらい。ホントかよと言いたくなります。
推薦されてくる学生の中には、まともなコミュニケーションがとれないような画学生もいます。大学は定員を満たすために提供してくれる高校の先生に気を使って、どんなにひどい学生であっても「あの先生から推薦されてくる学生は合格させて欲しい。」と暗黙の了解を強いられるとのこと。なんだそりゃと思いますよね。その話を聞いたときは脱力しました…
他の大学ではまともに機能している推薦制度もFラン大学では、一般入試の学生よりもはるかにひどいレベルの学力の人間が入ってきています。
推薦書もまともに書いてもらえない底辺学生
推薦の書類も結構ひどくて、教員がなにも推薦できることがないのか、推薦コメントが真面目というだけで特筆すべき部分(例えば県の写真コンテストで入賞したとか)が一切なかったりします。せめて何か書いてあげようよ先生‥‥。
こういう学生は特に特筆すべきコメントを持っていない場合が多く、高校時代に頑張ったことを聞いたりすると、授業中に行った課題の一つを一生懸命やったというようなことを話します。工作かなにかで、石の研磨をしたらしく、それを先生にほめられたとか話します。それが高校時代の一番心に残った事だそうです。…え~っとどうやって話をふくらませようかなぁ。と悩むような学生がいたりします。
高校の先生はこういう学生の何を推薦しているのか教えてほしいです。人より際だって劣る能力を推薦しているのでしょうか?
少なくとも勉強をする向上心を持つ学生を大学に推薦をしてきてくれないと最終的に退学してしまう学生もでてきます。
高校の先生も進学率が上がるし、Fラン大学は定員が確保できるし、学生はとりあえず大学には入学できるのでwin-win-winの関係でしょうね。教員以外は。